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忠三郎さんの魅力

   忠三郎さんの狂言はのんびりしている。のほほんと言う方がいいかもしれない。

   そもそも狂言は頑張って見るようなしろものではありません。気楽が一番。

   そんな雰囲気を作り出してくれるのが忠三郎さんです。 

   他の役者と対峙するのではなく、その人をつつみこんでくれます。 

   狂言といえば太郎冠者。でも忠三郎さんはどちらかというと大名の方がよく似合う。

   狂言に出てくる大名はどこか抜けている。

   ついこの間までは太郎冠者と同じような身分だったのが、ちょっと偉くなったという程度なのであまり偉くない。

   でも偉そうにしたい。というかわいらしい大名ばかりでてくる。

   忠三郎さんののんびりした狂言は、ちょっと頑張ってる大名によくあっていると思う。

   忠三郎さんは実はかわいい。のほほんとしているので、ちょっとした間がほほえましいのである。

   そんな狂言を見ていると誰でも幸せになれます。

   忠三郎さんは実は、みんなに幸せを運んでくる福の神なのです。





忠三郎さんのぷろふぃーる

四世茂山忠三郎倖一

一九二八年四月三日生。三世忠三郎の次男。父に師事。
一九三三年五月『業平餅』の立衆(稚児)で初舞台。
一九四八年九月『釣狐』披。
一九六六年以後文化庁芸術祭奨励賞・優秀賞を三度受賞。
一九九二年 紫綬褒章受賞、舞台歴60周年記念公演
一九九四年 第12回京都府文化賞功労賞受賞
二〇〇〇年夏 日豪文化交流・オーストラリア公演

「忠三郎狂言会」を毎秋、東京・京都・大阪・福岡で開催。猿楽会主催 日本能楽会会員(一九七二)。

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