忠三郎家について
狂言の場合、活動の最小単位は「家」です。簡単に言えば親戚同士が集まって狂言をやっているのです。
そういう人たちの中に、まったく血のつながりのない人たちも入って、「家」という単位になります。
一般に血縁者は「家の人」、血のつながりのない人は、外からやってきたということで「外弟子」と呼ばれているようです。
家の人と外弟子との違いは取り立ててはありません。
子供が生まれたらだいたいみんな狂言方になってしまうので、家の人間は「芸」を後世に伝える役目が外弟子に比べて強いといえます。
それは「芸」の中には身体的特徴も含まれてしまうからです。
忠三郎家の「芸」はというと、淡々と進めつつおおらかに包み込むというものです。
忠三郎家の場合、家の人は忠三郎さんとご子息の良暢くんだけで、あとは外弟子で構成されています。
外弟子もそれほど多くはなく、京都では山口幸生さんと山口耕道さんぐらいです。
いくら登場人数が少ないとはいえ、これではなかなか狂言もできないので、多くの場合、他の家と一緒に狂言をしています。
関西には茂山千五郎家と善竹忠一郎家があり、両家とともに公演を行っています。